温泉名・施設名:栃尾又温泉 霊泉の湯
場所:新潟県魚沼市栃尾又温泉
[地図]訪問日:2008.08.09(土)
泉質:単純放射能泉
日帰り入浴料金:入浴のみは不可
勝手に5段階評価:☆☆☆☆☆
前項(
ブログ参照)から続く。
湯之谷温泉郷のはしご湯6ヶ所目は、栃尾又温泉の共同浴場、霊泉の湯(うえの湯、したの湯)。
栃尾又温泉の歴史は古く、およそ1200年前に行基によって発見、開湯されたという。
霊泉の湯は、栃尾又温泉の3軒の宿(
自在館、
神風館、
宝巌堂)が共同で運営している。
かつては日帰り入浴も出来たが、現在はいずれかの宿を宿泊(または、日帰りプラン)で利用しないと、入浴することができない。
この度、自在館(
ブログ参照)に宿泊したため、この共同浴場も利用することができた。
「うえの湯」と「したの湯」は、時間帯によって以下のように男女入れ替え制になっている。
うえの湯 … 5:00~15:00(男湯)/15:30~23:00(女湯)
したの湯 … 5:00~15:00(女湯)/15:30~23:00(男湯)
自在館の3階から見下ろした時の「したの湯」の湯小屋。

夕食後に「したの湯」へ。そこそこの数の階段を下る必要がある。帰りはもちろん上り。
お年寄りには結構きついかも知れないが、逆に、良い運動になるのかも知れない。

脱衣場に飲泉所があったが、温泉は出ていなかった(ハンドルもなし)。

非加熱の源泉が掛け流されている浴槽。中央の湯口からは約37度の源泉が出ており、コップも置いてあり飲泉も可能。
まさにこの下に源泉が自然湧出しており、その上にこの湯小屋が作られている。この中央の湯口だけにライトが照らされ、神秘的な趣きがある。
湯は無色透明無味無臭であるが、じっとしていると細かな泡が大量に皮膚に付く。新鮮な湯の証拠であろう。

みんな目をつむり、瞑想するかのようにじっとして入っている。
始めはぬるく感じるが、だんだんと気持ちが良くなってきて、体がぽかぽかとしてきた。
ここでは、昔からぬるい温泉にひたすら長時間入浴する長湯という方法で人々に親しまれてきたとのこと。
ラドン(ラジウムが気化したもの)を呼吸器によって体内への取り込むことによって、体全体を活性化させ、自然治癒力を高める効果があるという。
加熱された湯が張られた小さな浴槽。非加熱浴槽で体が冷えたりした場合に利用する。

翌朝の「うえの湯」。

青いタイル張りの浴槽。銭湯のような趣き。したの湯と同じ源泉を使用している。
したの湯と同様に非加熱の源泉が中央の湯口から出ており、皮膚への泡付きもある。

寝湯。ここも非加熱の湯が満たされている。画像右手に加熱浴槽もある。

栃尾又薬師堂。
境内には「子持杉」「夫婦欅(めおとけやき)」があり、これらのご神木を跨ぐと子宝に恵まれ、夫婦円満になると言い伝えられているそう。

薬師堂にはキューピーの絵馬がたくさん奉納されている。
ちなみに、キューピーの絵馬は自在館で購入可能(800円)。

この栃尾又温泉は他の温泉地とは異なり、神聖な雰囲気のある(良い気味で)異質な温泉地である。少なくとも、コンパニオンを呼んで、どんちゃん騒ぎしたい人達には向かない(そういう方は手前の大湯温泉へどうぞ)。
これからもこの静かな佇まいと、素晴らしい温泉を守っていって欲しいものである。
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