温泉名・施設名:大塩温泉 季節限定露天風呂
場所:福島県大沼郡金山町大字大塩字休場
[地図]訪問日:2006.05.04(木)
泉質:不明
日帰り入浴料金:無料
勝手に5段階評価:☆☆☆☆☆
前項(
ブログ参照)から続く。
今日の奥会津秘湯巡りの7湯目は大塩温泉の季節限定露天風呂。
今回の湯巡りのメインディッシュ、最も訪れたかった温泉である。
タイトルにもある通り、ここは季節限定でしか入浴することができない。なぜなら、ある時季にしか湯が湧出しないからである。
例年、春の雪解けの頃(3月~5月頃)の数週間(?)であるが、これは毎年異なり、いつ湧き出すか、いつ止まるのかは神のみぞ知る。
露天風呂は大塩温泉の共同浴場(
ブログ参照)のすぐそばにあるが、
民宿たつみ荘の敷地内を通る必要がある。
露天風呂自体はたつみ荘のものではないらしいが、自主的に清掃などをして管理しているという。
そのため、無料で開放されているとは言え、たつみ荘に一言声をかけるのがマナーである。また、当然のことであるが、ゴミは持ち帰るなど、粗相のないように利用したい。

たつみ荘のご主人に断りを入れ、たつみ荘の脇を通って細い道を下ると、それはあった。おぉ、湧いている!
数日前に、湧いているという情報を得ていたが、いつ湧出が止まるのか分からなかったので、湧いているのを見て、ちょっと安心した。
浴槽の1箇所からボコボコと源泉が湧いている。
早速入浴してみる。結構ぬるめである(体感で36~38度)。体には炭酸と思われる気泡が大量に付き、シュワシュワする。
浴槽は温泉の成分で大分赤茶けているが、湯はわずかに白濁している程度であり、炭酸臭、炭酸味がする。また、少々塩分を感じる。大変素晴らしい泉質である。

露天風呂は只見川のほとりにあり、雄大に流れる只見川の絶景を見ながらの入浴は何とも爽快である。
浴槽は一つだけなので、一応混浴ということになる。しかし、水着を着て入浴しても誰も文句は言わないだろう。

入浴している時に、たつみ荘のご主人が来て、ここの説明をしてくれた。
春になると雪解けにより只見川が増水し、地中への圧力が増加する。地中に眠っていた炭酸(温泉)がこの圧力により押し上げられ、地上へ噴き出るという。
少し離れた所からの撮影。結構きわどい位置に露天風呂があるのが分かる。

ここは季節限定でしか湧き出ないという、大変珍しく貴重な温泉である。また、開放感もあり、泉質も素晴らしい。
これからもずっと開放され、みんなに愛される温泉であって欲しいものである(皆さん、マナーを守って大切に利用しましょう)。
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