温泉名・施設名:地蔵温泉 泰平の湯
場所:新潟県柏崎市西山町坂田
[地図]訪問日:2008.11.24(月)
泉質:単純硫黄冷鉱泉
日帰り入浴料金:500円 (タオルなし)
勝手に5段階評価:☆☆☆
旧西山町側から見て、旧地蔵トンネルの手前にある、地蔵温泉「泰平の湯」。
かつては峠を通る人々の道標として、お地蔵様が置かれていたことから「地蔵温泉」の名が付いたという。
元々は「湯元館」という名前だったが、2007年7月の中越沖地震で被災し、しばらく休業していたが、2008年7月に「泰平の湯」としてリニューアルオープンした。
宿泊の他、日帰り入浴、昼食のみの利用も可能。畳敷きの休憩所で提供される食事メニューも多彩で、小さな日帰り温泉施設と言った感じ。
2002年11月以来、久しぶりに訪問してみたが、リニューアルしたこともあってか、かなり明るくなった印象。
前回は客は私一人だけだったが、今回は結構賑わっていた。
外の大きな看板には、「ラドニオンの湯」と書かれている。
天然温泉に、ラドン鉱石を使用してラドンの効能をプラスしているという。

浴槽は内風呂のみ。以前訪問した時の記憶が薄いのだが、大きく変わっていないように感じた。
外光を沢山取り入れられるように、浴槽の周りはガラス張りになっており、天井も半透明の素材が使われている。

湯はわずかに白濁しており、無味だが少々独特の臭いがある。若干のツルツル感あり。
黒と白の"何か"が漂っているが、どうやら湯花らしい(説明書きあり)。
窓からお地蔵様とししおどしが見える。ししおどしは水は出ていなかった。

宿のすぐ隣りにはお堂がある。その脇の手水舎では、地蔵温泉の源泉(?)を味わうことができる。

白い湯花が漂い、しっかりとした硫化水素臭、たまご味のする結構な鉱泉である。
お風呂でのお湯とは印象が違う。加熱循環しているうちに成分が抜けてしまったのだろうか。

お堂の先には、1960年完成の旧地蔵トンネルがある。
2006年12月23日に新地蔵トンネルが完成し、その役割を終えた。今は柵がしてあり、中に入ることは出来ない。

ちょっとした秘湯の佇まい。宿の中はリニューアルされて綺麗だが、外見は以前と変わらない。ただ、外に足場が組まれていたので、外装を直す予定もあるのかも知れない。
新地蔵トンネルができ、県道からずれてしまったり、度重なる大きな地震があったりしたが、これからもがんばってもらいたいものだ。
最後に、個人的にはラドンうんぬんは必要ないと思う。
2012.09.30追記
時期は不明だが、どうやら廃業した模様。また一つ味のある温泉がなくなってしまった…。
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