温泉名・施設名:清津峡小出温泉 湯処よーへり
場所:新潟県十日町市小出葵2126-2
[地図]訪問日:2009.10.31(土)
泉質:単純硫黄泉
日帰り入浴料金:300円 (タオルなし)
勝手に5段階評価:☆☆☆
この日は紅葉真っ只中の清津峡を訪れた。
日本三大峡谷の一つに数えられる「
清津峡」は、国の名勝・天然記念物にも指定されている景勝地である。峡谷を流れる清津川や珍しい柱状摂理などの自然美を鑑賞することができる。
清津峡は有名な紅葉スポットでもあり、特に見頃の10月下旬から11月中旬にかけては観光客で大変賑わう。観光客の約半分は紅葉シーズンの秋に訪れるという。
紅葉真っ盛り中の清津峡付近の山々。右下に見えるのが清津川と清津峡小出温泉街。

清津峡にある清津峡小出温泉は、数軒の宿と1軒の日帰り温泉施設からなる小さな温泉地である(清津峡温泉とも呼ばれる)。
温泉を利用している施設は、おそらく「湯処よーへり」と「
清津館」の2つである(以前は苗場館という施設があったが現在休業中)。どちらの温泉にも入ってみたので、2回に渡って紹介する。
一つ目は日帰り温泉施設、清津峡小出温泉「湯処よーへり」。
以前は古屋旅館という宿だったが、廃業後に旧中里村が買い取り、2003年4月に新装オープンした。
施設内には食堂はないが、入浴券を購入すれば外出しても何度でも再入浴が可能である。冬期(1月7日~3月31日)は休業する(要問合せ)。
なお、"よーへり"とはこの辺りの方言で「お湯に入りに行く」という意味である。

浴槽は内風呂のみである。源泉掛け流し。
湯は硫黄系の温泉というだけあって、たまご味+硫化水素臭がする。極わずかにしょっぱさも感じた。源泉名は「薬研の湯」といい、「清津館」で使用している源泉とは異なる。こちらの方が若干薄い気がした。

この湯に入っていると、何か違和感を感じた。しばらくして、その原因が湯の色にあることが分かった。"薄い青色透明"の湯だったのだ。
下の画像は、同じ色の桶を片方だけ湯の中に沈めてみたものである。湯の色が分かって頂けるだろうか?
青系の湯はなかなかお目にかかれないので、ちょっと感動。受付の人に聞いてみたところ、「入浴剤は使用していませんが、そう言われてみればそうかも知れませんね。」とのこと。

他の人のホームページを閲覧してみると、青系と書いている記事はあまりなかったので、おそらく常にこの色という訳ではなく、たまたまこの日は様々な条件が重なってこのような色になったと思われる(同じ体験をした方はコメントで書いてくれると嬉しいです)。
露天風呂はないが、この時季は窓からの眺めは悪くない。
但し、横を流れる清津川までの間にスペースがあるため、川の流れは見ることができない。

清津峡小出温泉街。土産屋も数軒ある。1年で一番賑わうこの時期、団体の観光客も多数押し寄せていた。

300円で何度でも入浴できるのは嬉しいサービスである。清津峡の観光の際にどうぞ。
次は道を挟んで向かいの「清津館」へ。次項へ続く。
2012.01.08追記
湯の色が薄青色に見えるのは、40mg程含まれている「メタケイ酸」によるものかも知れない。メタケイ酸は湯を青くする要因になると言われている。
2019.12.14追記
2019.11.30をもって、閉館した。
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