温泉名・施設名:寺泊温泉 北新館
場所:新潟県長岡市寺泊年友1039
[地図]訪問日:2009.05.30(土)
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、ナトリウム-塩化物強塩泉
日帰り入浴料金:600円 (タオルなし)
勝手に5段階評価:☆☆☆☆☆
2つの異なる泉質の源泉を持つ、寺泊温泉「
北新館」。
北新館は、寺泊の山間にある一軒宿である。寺泊にあるが、海からは少し離れており、海は見えない。
源泉は昭和3年より使用している年友1号井、昭和49年より使用している年友2号井の2つあり、泉質が全く異なる。
1号井は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、2号井は、ナトリウム-塩化物強塩泉である。2号井は同時に天然ガスも採れ、冬場の暖房に使われるという。
1号井に関して、訪問時の温泉分析書では、総硫黄の含有量で温泉法の基準を満たす温泉(泉質名の付かない、いわゆる規定泉)だったのだが、その後の分析で前述の泉質の療養泉となった模様。
新しい温泉分析書は見ていないが、少なくとも倍の濃度になっていると思われる。中越地震などの大きな地震で泉質が変わったところもあるが、ここもその一つであろうか。

男女共、それぞれの源泉の浴槽が用意されている。2号井源泉使用の足湯もできたようだが、未確認。
浴室に入って右手にある、2号井源泉の浴槽。
温泉成分のせいか、析出物がこびり付き、かなりひなびた浴槽になっている。

オーバーフローのある源泉掛け流し。かなりぬるく、非加熱の可能性もある(源泉温度は36.6度)。
湯は黄白色に濁っており、強食塩泉だけに結構しょっぱい。臭いはそれほど感じなかった。肌はつるつるする。
湯花が沈殿しており、撹拌すると茶・黒色の湯花が大量に舞う。結構大きいものも漂い、綺麗好きの人はちょっと引くかも…。
下記は、湯花が漂う様子。

部屋が仕切られており、もう一方の部屋に、もう一つの浴槽がある。

1号井源泉の浴槽。無色透明無味で、わずかに硫化水素臭がするような気がする程度。2号井に比べると、かなりおとなしめ。
源泉は13.4度のため加熱してあり、浴槽内は適温であった。

外にある貯水槽。実はここにも2号井の源泉が供給されている。
露天風呂ではないので、入ってはいけない。って誰も入らないか(笑)。

全く異なる泉質の2種類の温泉を楽しめるのは、新潟県内では珍しいように思う。それだけに私の評価は高い。お勧めである。
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