温泉名・施設名:弘法大師霊塩水
場所:新潟県柏崎市西長鳥岩之入
[地図]訪問日:2009.04.17(金)
泉質:いわゆる温泉ではない
日帰り入浴料金:無料
勝手に5段階評価:-
柏崎市立図書館が発行している「ソフィアだより」に、かつて「柏崎の湧き水 伝説を手がかりとして」というテーマで1年くらい連載されていた。
湧き水だけでなく温泉・鉱泉も紹介されており、本ブログで紹介したことがある「森近鉱泉」(
ブログ参照)もここの情報を参考にさせてもらった。
この日、ソフィアだよりに載っていた場所で、個人的に聞いたことがなかった場所をいくつか訪問してみた。
柏崎の鉱泉探索1ヶ所目は「弘法大師霊塩水」。温泉入浴施設はない。
弘法大師霊塩水には次のような伝説が残る。
弘法大師(空海)がこの地を訪れた折、一軒の貧しい家に一晩泊めさせてもらった。(味付けの塩がなく)塩気のない粥で精一杯のもてなしをした。翌朝、弘法大師はお礼に錫杖を地に突き刺し、塩水を湧出させたという。
以来この井戸は、弘法大師霊塩水として大切に祭られている。毎年2月中旬頃、弘法大師を称える祭として「弘法大師霊塩水祭礼」も開かれている。

源泉井戸。葉っぱ・ゴミなどが入らないように、井戸の口はネットで覆われている。

現在でも井戸は枯れていない。誰でも自由に汲むことができる。
早速汲んでみた。

源泉は無色透明で、ほんのりしょっぱく、若干のたまご味、鉄味がし、硫化水素のような臭いも感じた。
成分分析すれば、間違いなく温泉(ナトリウム-塩化物泉)の基準は満たすであろう。

同じく弘法大師の伝説が残る「塩の宮(塩の井)」(
ブログ参照)に雰囲気が似ていた。
大変綺麗に管理されており、今でも地域の人々に大切にされていることが伺えた。
次の鉱泉へ続く。
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